老後貯蓄がいくら必要か平均余命で考える

「老後の資金いくら必要なのだろう」、漠然と悩んでいても仕方がないので、じっくりと考えてみました。

 

寿命のとらえ方には、平均寿命と平均余命というのがあります。平均寿命は、今0才の赤ちゃんが平均で何年生きるかを示したもの、平均余命は、それぞれの年齢でその後平均して何年生きるかを示したものです。

 

平成28年度の厚生省の統計では、平均寿命は男性80.98才、女性87.14才です。最近では、男女とも毎年2~3ヶ月づつ伸びています。

 

平均余命の方ですが、平成28年度の統計では60才の男性の平均余命が23.67才、女性が28.91才となっています。平成28年度の統計で60才ということは、昭和31年生まれということなるでしょうか?

 

統計の数字では、1年ほど生れた年に違いがあるのですが、昭和30年度の統計による平均寿命は、男性63.60才、女性67.75才となっています。

 

平成28年に60才になる男性が生まれた時の平均寿命の63.60才と、その男性が60才になった時点で計算し直した平均寿命83.67才(60才+23.67才=83.67才)とは、なんと20才もの違いがあるのですね。

 

 

平均余命で計算する貯蓄必要額

 

平均余命から、貯蓄必要額を計算する方法を考えてみました。

 

それでは、平均余命の簡単な数字を厚生労働省の平成28年度の統計から転載してみますね。

 

年齢    男    女

55   28.02    33.53

60   23.67    28.91

65  19.55   24.38

70  15.72   19.98

75   12.14    15.76

80     8.92    11.82

85       6.27      8.39

90       4.26      5.62

(出所:厚生労働省簡易生命表)

 

それでは、65才の男性の場合を考えてみましょう。

 

65才の男性の平均余命は19.55才ですね。70才の時点での平均余命は、15.72才です。65才から70才の間に平均余命は、19.55才-15.72才で3.83才減少します。

 

例えば、年金だけの収入では毎月5万円の不足額が出るとします。

 

 

65才の男性の必要な貯蓄

 

65才の男性の平均余命は19.55才ですが、必要資金はそれに10年プラスして30年で計算しましょう。

 

①年金収入では毎月5万円の不足額が出るとすると30年間の生活費の不足額は、

 

5万x12ヶ月x30年=1,800万円

 

②病気等の場合の予備医療費が300万円

 

③予備費が200万円

 

と見積もると、65才の時点で必要な金額が、合計2,300万円となります。

 

貯蓄が足りない場合は、仕事を続けるか、生活費をさらに切り詰めることにします。

 

 

70才の男性に必要な貯蓄

 

①70才の時点で必要な金額は、95才までの生活費として

 

5万x12ヶ月x25年=1,500万円

 

②病気等の場合の予備医療費が300万円

 

③予備費が200万円

 

で計算すると、70才の男性が必要な貯蓄額は2,000万円となります。

 

70才の時に貯蓄額を見直し不足している場合には、生活費を切り詰める等の手段を講じる必要があります。

 

1.試算では95才までの生活費不足額を計算しましたが、何歳までの生活費を計算するかは、自由に設定してください。

 

2.予備医療費および予備費は、自由に設定してください。

 

3.平均余命については、1才ごとの細かい数字が厚生労働省のサイトで公開されていますので、必要に応じてご覧ください。